全国の消防署などで行われている普通救命講習。
講習の内容や受けられる場所、受講に必要な条件や費用は?
介護職が普通救命講習を受講しておくべき理由やメリットも解説します!
普通救命講習とは、各地の消防署や消防本部で行われる応急処置の技能講習。公益財団法人などが主催し、応急手当の普及啓発の推進を目的に全国各地で開かれています。年間約100万人が受講する人気の高い公的資格です。
普通救命講習には「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の3種類あり、もっとも一般的で多くの講習が開催されているのが「普通救命講習Ⅰ」です。
「普通救命講習Ⅰ」では、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方など、主に成人を対象にした救命処置のほか、気道異物除去や止血法などの応急手当について学びます。
「普通救命講習Ⅱ」では、一定の頻度で救命処置を行う可能性のある人が対象。「普通救命講習Ⅰ」の内容に、筆記試験と心肺蘇生法に関する実技の効果測定が加わります。
「普通救命講習Ⅲ」では、主に小児・乳児・新生児に対する心肺蘇生法と応急処置について学びます。
ほかに、普通救命講習の内容にAEDの知識確認と実技の評価が加わった「普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習」や「上級救命講習」もあります。
心肺停止はいつどこで起きるかわかりません。誰もがそうしたシチュエーションに居合わせる可能性があります。
119番通報から救急車が現場到着するまでの全国平均時間は約9分と言われています。一方で、呼吸や心肺停止してから4分経つと脳が重大な障害を受けてしまいます。
そこで求められるのは、救急車を待つあいだに私たち一人ひとりができる救命処置です。心肺蘇生やAEDなどの応急手当によって、救命の可能性は約2倍高くなると言われています。
普通救命講習では、緊急時の応急処置に関する知識とスキルを身につけることができます。とくにAEDは、使い方を見たり聞いたりしたことがあっても、実際に操作したことがある人は少ないのではないでしょうか。普通救命講習でAEDの使い方や心肺蘇生法を実際に体験し、応急手当の知識と技術を習得しておけば、いざというときに慌てずに対処できるようになるでしょう。
普通救命講習では、いざというとき目の前の方の命を守る知識とスキルを習得します。その知識とスキルは、さまざまな職場で活かすことができます。
たとえば、救命処置を高い頻度で行う可能性の高い医務室。そして介護や福祉の現場でも活躍するスキルです。保育園や学校、放課後児童クラブなどで働く人たちにも、児童がケガをした際の応急処置の知識が役立ちます。
また、大勢の人が集まる場所もそれだけアクシデントが起きる可能性が高い場所です。映画館や劇場、ミュージアム、テーマパーク、ショッピングモール、スポーツジムなどのさまざまな職員の方たちや、施設警備員。さらにツアーコンダクターやツアーバスの運転手も、救命処置の知識とスキルを身につけておくと落ち着いて一次救命の処置ができるでしょう。
このように、普通救命講習を受けることで、それぞれの職場で万が一のアクシデントに備えることができます。
普通救命講習Ⅰ~Ⅲとも、講習を受講する地域に在住、もしくは勤務、在学中の中学生以上の人を対象としています。
普通救命講習Ⅱに関しては、一定の頻度で心停止者に対し応急の対応をすることが期待・想定される方を対象としています。
開催の詳細は、各地域によって異なります。主催する機関あるいは各消防本部や防災協会等のホームページで確認するか、直接電話などで問い合わせましょう。
どの自治体も積極的に開催しており、実施回数も多いので気軽に受講できる講習会と言えるでしょう。
■講習日程
1年を通じて開催されています。
自治体ごとに日程や開催回数は異なります。多くの自治体では、普通救命講習Ⅰと普通救命講習Ⅲを実施。普通救命講習Ⅰがメインです。
■受講料
無料。教材費として1,000円~1,500円程度かかる場合もあります。
■実施場所
各自治体の消防署のほか、防災センターなど。
■申込方法
自治体によって異なりますが、講習実施月の2カ月前、あるいは3カ月前から受付が開始されるところが多いです。
開催機関への電話、あるいはインターネットによる申し込みとなります。
普通救命講習は、実技を中心とした3時間の講習会です。ちなみに「普通救命(自動体外式除細動器業務従事者)講習」は4時間、「上級救命講習」は8時間です。
■カリキュラムの一例(千葉市の場合)
普通救命講習Ⅰ(3時間)
1.オリエンテーション
2.応急手当の重要性:DVD放映(応急手当の基礎知識):講義
3.救命処置:心肺蘇生法/回復体位:展示・実技
4.救命処置:AEDの説明/AEDを用いた心肺蘇生法:展示・実技
5.その他の応急処置:気道異物の除去/止血法(直接圧迫止血法):展示・実技
全項目を修了すると、消防庁が発行する「救命技能修了証」あるいは「救命講習修了証」が交付されます。普通救命講習Ⅰは、修了後の試験はありません。
なお、修了証の有効期限は3年間で、技能維持のため3年以内に「普通救命再講習」を受けることが推奨されています。「普通救命再講習」は2時間20分の講習で、知識と実技の評価が実施されます。
介護施設など介護の現場は、高齢者の心肺停止やケガへの応急処置がまさに必要とされる職場です。急変のリスクは施設内とは限りません。デイサービスなどの送迎中に対応が必要となることもあるでしょう。
そんなとき、迅速に医療につなげることはもちろんのこと、医師や救急車が駆けつけるまでのいわば時間稼ぎとして、介護職一人ひとりが救命処置に当たる心構えを持っておくことが大切ではないでしょうか。
そのためにも普通救命講習を受講しておくのは有効です。講習で心肺蘇生のやり方などを実践しておくことで、とっさの救命対応につながるかもしれません。現在、介護職として働いている人も、これから介護職をめざそうとしている人も、ぜひ受講しておきたい講習です。
介護職への就職・転職を考えている場合、「救命技能修了証」が履歴書での資格として評価されるとは限りませんが、介護職として必要なスキルを学ぼうという姿勢は評価につながります。
《介護のスキルアップに活かせる資格・研修》
◆ 認知症ケア専門士
◆ 終末期ケア専門士
◆ 介護口腔ケア推進士
◆ 喀痰吸引等研修
《学んでおきたい資格・研修》
◆ ファイナンシャル・プランナー
◆ 簿記検定
◆ 普通救命講習
◆ 防災士
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